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真夏の名古屋グルメ旅(前編)ひつまぶしやら味噌カツやら

夏の旅行は長らく子供の予定と都合で決まっていたたが、下の子が高校生になったのを機に家族旅行は止めにした。一昨年の秋に夫婦で長野に行き、去年は3泊4日の台湾旅行。今年の夏も家族で行こうか機運あったが、結局は夫婦で1泊2日の名古屋のグルメ旅にした。

 

新幹線も、宿泊も、予約はすべて前日。お盆とはいえ、すべての観光地が埋まっているわけではない。天気や体調、なにより本人のテンションがあるので旅行はつくづく行きたいと思ったときが行きどきだと思う。今回は新幹線の指定席も、久野大通近くのアパホテルも問題なくとれた。

 

初日は昼に名古屋に着き、まずはエスタの稲生でひつまぶし。香ばしいうなぎでご飯が進む。3000円少しなので、他に比べると価格も良心的。


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その後、電車で熱田神宮へ。信長が桶狭間の戦勝祈願したという有名な神社だが、すごく広くて緑に覆われていた。明治神宮のようなイメージ。神宮前の駅前にも飲食やお土産屋が並んでおり、すっかり観光地だ。


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それにしても暑すぎたので、早めに栄のホテルにチェックインして一休み。夕方に名古屋城に足を運び、名古屋城の夏祭りを楽しむ。名古屋城天守が夕暮れ雲に映えてきれい。盆踊りはみんなすごく踊りが上手で、盛り上がっていた。曲は東京では聞いたことない音頭ばかり。地域性出て面白い。

 


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一部が終わって名古屋城もライトアップされてきた頃、新たな名古屋めしを求めてタクシーで名古屋駅に移動。ルーセントタワーといういかにもなビジネスビルにある名古屋めしフードコートで夕食をとることに。俺は矢場とん味噌カツ定食と手羽先から揚げ、かみさんはきしめんと好きなものを食べられる。どの店も老舗なので味は保証付きで、駅からちょっと離れているので並ばず入れるのでオススメ。


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満腹なまま暑い名古屋の駅ビルをフラフラと散歩。初日は名古屋グルメを満喫できた。

 

 

 

 

 

 

 

 

心がグラグラした斉藤由貴の40周年コンサート 青春が蘇生した

斉藤由貴のコンサートに行ってきた。歌手デビュー40周年を記念する全国ツアーで、私が行ったのは渋谷のLINE CUBEの公演。同世代の同志たちが席を埋め尽くした中、終始着座だったコンサートは6時半にスタートした。


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肩の出る水色のドレスで登場した斉藤さん。同世代とは思えない美しさとオーラだ。のっけから「初戀」「白い炎」「情熱」の三連発で、もう完全にノックアウトである。おそらく歌手としてはもっとも脂が乗っていた時期のシングルで、私もレコードを何回聴いたかわからない。そんな青春がわずか数分で蘇生されてしまう。改めて聴くのが久しぶりなはずなのに、歌詞は口をついて出てくる。

 

なにが良いって、斉藤さんの声がそのままなのである。少なくとも自分の頭の中ではそう。伸びやかなのに、どこか不安定で、変なビブラートや歌い回しなしで、メロディをきちんとなぞってくれる。しかも、当時のアレンジなので、脳内の斉藤由貴とともに育った思い出の断片がボロボロ再生されてしまう。ベテラン歌手はよく自身の曲をアレンジ変えてセルフカバーするし、実際に斉藤さんも「水響歌」シリーズを出してるけど、やっぱりライブは原曲アレンジがよい。アレンジも含めて、当時の曲の魅力だと思うからだ。

 

シングル曲の後は、ようやく緊張もほぐれたのか笑顔の斉藤さんが会場に語りかけ、アルバム曲も披露。まさか「街角のスナップ」や「少女時代」を聴けるとは思わなかった。映画撮影のエピソードも踏まえて、「MAY」や「ORACION」へ。MCになるととたんにちょっと下世話なキャラになるところも含め、由貴ワールド全開である。

 

そして前半を締めたのは私も大好きな「予感」。レコーディングの際に自作詩で歌わせてもらったというこの曲はシングルではないが、斉藤さんの歌詞センスが活きる屈指の名曲だと思う。もう「それは静かな予感だったの」という歌い出しで涙腺が一気に緩くなる。歌詞の一フレーズ、一フレーズが、あの斉藤さんの声で、歳を重ねた私の胸にズンズン響いてくる。静かな感動とともに第一部が終了し、15分の休憩となる。

 

後半は「土曜日のたまねぎ」からスタート。本来アカペラ曲だが、この曲だけはジャズらしいアレンジになっており、楽しい。「たぶん、これが私ね」という歌い回しがキュートな斉藤さんの魅力を引き立てる。シティポップ文脈でカバーされているという「ストローハットの夏想い」と「AXIA-悲しい小鳥」の後は、長らく斉藤さんの音楽を支えてきた武部さんのピアノによる「3年目」。実はこれだけは聴いたことない曲だったのだが、すばらしかった。声が直接体内に浸透していくような不思議な感覚。そして、渋谷公演のみの曲として「ノーサイド」(ユーミン)の野球バージョンと呼べる「青春」のピアノバージョンも聴くことができた。ああ、青春だ。

 

普段は英語のバンドばかり聴いていることもあり、日本語詞の斉藤さんの曲は久しぶりに新鮮だった。同じ言語だと、ここまで浸透してくるのかと。斉藤さんの曲はさまざまな風景を思い出させる。出会いと別れは大きなテーマだと思うのだが、「ごめんね。今まで黙ってて、ほんとは彼がいたことを」(AXIA)「だけどもう、アドレス帳にあなたはいないの。ごめんね」(街角のスナップ)みたいな「あざとさ」もある。女優として長らく活躍してきた斉藤さんの多面的な表現力が、あらゆるシーンの心模様を鮮明に描き出す。レベルの高い演奏もあって、その説得力はますます高まっている感じがした。

 

砂の城」「青空のかけら」「悲しみよこんにちは」と怒濤のシングル曲が続き、最後はデビュー曲の「卒業」。この曲との出会いが彼女の人生を大きく変え、ファンであるわれわれの人生も大きく変えた。ジャケットのポニーテール姿に胸を射貫かれ、NHKホールで行われた20歳の記念コンサートに出向き、「はね駒」を録画するためにビデオデッキを買ってもらい、南野陽子ファンの友人に斉藤由貴の魅力を語り続けていた私もその1人。彼女の音楽から離れた時期も長かったが、今も生き続け、こうしてまた出会た縁に幸運を感じることができた。

 

ツアーTシャツに着替えたアンコールでは「夢の中へ」と「さよなら」を披露。「『さよなら』そんな言葉この世に決してないと思う」という斉藤さんの声は「また会えるよね」というメッセージだと受け取った。青春を高い解像度で蘇生させてくれた夢心地の2時間。斉藤さんの魅力に改めて気づかされ、ファンでよかったと渋谷の夜の街を帰宅した。今も昨日の曲が頭でずっとリフレインされている。斉藤さん、ありがとう。素敵なコンサートでした。

最後の夏の家族旅行 函館から洞爺湖、そしてウポポイへ

コロナ感染で全滅し、行けなかった去年の家族旅行。今年はなんとかリベンジできた。去年は道東を3日でまわる予定だったが、今年はコナンのからみで函館からスタートする道南ツアーだった。台風で直前まで飛行機飛ぶかわからなかったけど、なんとか飛んでくれた!エア・ドゥありがとうー!さすが北海道の翼。


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8時半頃に函館空港に到着。天気は雨天で、とても涼しい。バスでまずは五稜郭に向かい、タワーに登り、上から五稜郭を俯瞰。下に降りて、陣屋を訪問。函館ならではの観光地だし、お盆ということもあり、さすがに混んでいた。

 

続いて路面電車五稜郭からホテルのある函館駅へ移動。予約しておいたホテルに荷物を置き、朝市の近くのラッキーピエロに行ったのだが、すげえ並び方。たぶん1時間近く並んで、チャイニーズチキンバーガーと、ベーコンエッグバーガーをいただく。美味しかったけど、ジャンキーだったし、まあ一回でいいかなと。

 

たいそうお腹いっぱいになったので、そのまま歩いて赤レンガの方に徒歩移動。コナンの映画の聖地巡礼として、八幡坂や西洋館を訪問して、夕方4時には函館湾内をクルーズ。風雨の中だったけど、なかなか楽しめた。

 

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楽しみにしていた函館山の夜景だが、ロープウェイは終日運休(涙)。そこで一度ホテルに戻り、入浴を経て、さっぱりしてから、駅の近くでジンギスカンを食べることに。予約されている店が多かったけど、たまたま空いていたお店があり、家族で食べられることに。函館駅から歩いて行ける「焼いてもらうジンギスカン専門店 大門ひつじ亭 本店」というところ。コースしかないのだが、店長も店員さんも親切だったし、生ラムのジンギスカンは本当に美味しかった。そのままホテルに戻り、一風呂浴びたら、あっさり爆睡。

 

2日目は函館でお弁当を購入し、特急北斗で洞爺湖へ。洞爺駅からはバスで洞爺湖温泉に向かい、レイクサイドホテルへ。古いホテルをリノベしたらしい感じだけど、とてもキレイで、湖が一望できる部屋は素敵だった。


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朝から雨だったので、その日もホテルでゆっくりし、夜はブュッフェスタイルの夕食を楽しむことに。これまでにないほどの豪華なビュッフェで、窯焼きのビザ、ステーキ、天ぷら、チーズなど、すべてが美味しかった。それにしてもアジアの旅行客多くて驚き。

 

夜9時前には湖上で花火大会が開始。毎日やってる名物企画で、上がる数は多くないが、目の前で見られて感動。雨でも楽しめるのがうれしい。温泉は地下と最上階にあったが、どちらも露天があり、風景と一体化して素晴らしかった。冬も来てみたい。

 

最終日は洞爺駅に移動し、再び北斗で白老へ。アイヌ関連の展示や体験が可能なウポポイに行くことに。駅からバスで移動し、展示やコタンを見学。時間があったら、もう少し踊りを見たり、体験ワークショップをやりたかった。ゴールデンカムイファンであれば、誰しも楽しめるはず。


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その後、白老から南千歳を経て、新千歳空港から東京へ戻ってきた。子どもが大きくなったので、家族での旅行はそろそろおしまい。台風の最中で天気はずっと悪かったけど、とにかく行けてよかった。

 

 

フープロ大活躍!アップルパイを生地から作ってみる

齢五十を超え、初めてアップルパイ作ってみた。しかもパイ生地から。フードプロセッサーを使ったら、意外と簡単にできたので、メモ代わりに記事化してみる。


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作り始めた経緯としては冷蔵庫にリンゴが大量に残っており、アップルパイでも作ってみるかと思い立ったのが3日前。レシピを探した結果、冷凍のパイ生地だと楽そうだと思ったが、近所のライフには小さいのしかなくて、しかもネットで買うとけっこう高い。

 

とはいえ、家の料理本で調べると、やはりパイ生地をイチから作るの大変そう。生地を練るときにバターで手もベトベトになりそうだし、何度も寝かしたり、折りたたんだりが必要。でも、いろんなレシピを見ると、「大変なのでフープロ使いました」というコメントを見たので、調べてみたところ、フードプロセッサーでできる以下のレシピにたどり着く。

 

macaro-ni.jp

 

1kgの強力粉を買ってきたので、もはや後戻りはできない。しかも、作り始めたのが、日曜日の夕食後。レシピ通りサイコロ状にカットしたバターをまずは冷凍庫に入れ、1時間後に粉たちをフードプロセッサーで冷水加えながら撹拌していく。こうすると、いい感じのそぼろ状になるので、これをまとめると生地のできあがり。最後まとめるときに手を使うが、混ぜる作業はフープロなので、手がべとつかない(まあ、フープロ洗うときに油っぽくなるんだけどw)。

 

できた生地を冷蔵庫で寝かせ、その間にリンゴをグラニュー糖とバターで炒めていく。あとは寝かせた生地をカットしてアップルパイに仕上げていけばOK。とはいえ、パイ皿を買ってなかったので、家の耐熱皿に載せて丸くした。生地を細くカットして載せていくの楽しい。クロスさせればもっと映えるのだけど、すでに夜も遅くなっており、全然余裕がなかったw できたら、そのまま予熱したオーブンへGo!


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オーブンですら普段使ってないので、焼き時間はけっこういい加減だが、見た目はよくできた。途中、リンゴ煮たグラニュー糖が焦げてお皿に漏れ出してくるハプニングはあったが、とりあえず完成!寝かす時間まで含めたら、4時間近くかかったけど、達成感は半端ない。

 

できあがったアップルパイが冒頭。パイ生地がサクサクで、これはうまいと自画自賛。バターと砂糖の量がすごいけど、美味しく作れて大満足だった。次はグラニースミスみたいにシナモンとレーズンを入れてみたい。

Candlemass来日公演 叩きつける重低音リフに身を委ねてきた

1990年代に好きだったドゥームメタルバンドCandlemassが来日したので、参戦してきた。公演は渋谷のCLUB QUATTRO(久しぶり)。ひたすら暗く叩きつけるような重低音に身を委ねてきた。


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Candlemassをドゥームメタルと書いたが、個人的にはけっこうビミョーなカテゴリ分けだと思っている。暗くて、重いBlack Sabbathフォロワーであるのは間違いないのだが、デス声のCathedralとは明確に違う。かと言って、いまのボーカルが様式美的にメロディアスなわけでもない。基本はスローな曲ばかりだが、たまーに速くてリズミカルな曲もある。

 

じゃあなにが唯一無二かを考えたら、やはりうねる重低音リフだ。決して複雑なリフじゃないが、重くて、強くて、グルービー。Cathdralの這うようなリフとはちょっと違う。そして、半音ごとにずれつつ、不協和音を織り交ぜた不気味なギターフレーズはどこかゴシックで宗教的だ。

 

今日のライブもそんなCandlemassの魅力を凝縮したようなライブだった。2024年にCandlemassのライブに足を運ぶくらいだから決して広くないCLUB QUATTROを埋め尽くしたのは、おそらくなかなかのオールドメタルファン。2024年にCandlemassのライブに足を運ぶくらいだから、さもありなんだ。

 

代表曲とも言えるMirror Mirrorからスタートし、アンコールのSolitudeで締めた80分のライブは、徹頭徹尾うねるリフが襲ってくる重低音体験だった。リズミカルだったのは三連マシンガンリズムのDark are the veil of deathくらいで、あとは低速で重い曲の連発。音質のイマイチな初期の曲が多かったので、生で聴くとものすごい迫力だ。音の塊がドスドス来る。


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今のメンバーは三十年ぶりのオリジナルメンバーである1stアルバムのボーカルが復帰しているのだが、個人的には、NightfallやAncient Dreamで歌っていたメサイア・マーコリン。一番好きな曲はDark Reflectonではあるのだが、残念ながらやってくれなかった涙。マーコリンの歌は強烈に個性的だったが、まあ昔のボーカルがよかったと不満を言ってもしようがない(ポール・ディアノよりブルース・ディッツキンソンの方がよいとワガママ言ってるようなもの)。

 

ともあれ、今のCandlemassならではのバンドの魅力はたっぷり堪能できた。特にファーストのDemons GateやUnder the Oakは、ボーカルがとうにんということもあり、よかった。ファンの盛り上がりも熱くて、シンプルにいいライブだった。

 

 

大学時代のサークルの集まりがエモかった

先週30年近く(正確には27年前)に卒業した大学のサークルのメンバーが久しぶりに集まる会合があった。アラフィフの同窓会として、イメージ通りとそうでなかったとこがったので、メモ代わりに書いておく。

 

サークルは音楽サークル。仕事や子育てが忙しいということもあり、お酒も苦手なので、この手の同窓会は基本的に出なかったのだが、今回はタイミングもあったので半分怖いもの見たさで行ってみることにした。もともとは北海道に帰郷した先輩が久しぶりに上京するのに合わせて会いましょうというきっかけだ。

 

と言いつつ、当人は同日忙しくなり、来られなくなったという顛末だったのだが、集まったメンバーが自分の学年より上の学年が多かったのだが、初対面が多くて驚いた。30年経って、そんなに見た目が変わったのではなく、実際に当時も知らない人なのだ。ただ昔と大きく違ったのは、初対面の人でもわりと遠慮なく話せるようになったこと。で、実際に5歳位の先輩たちだったが、結局音楽サークルなので音楽の話すれば打ち解けるし、いまの仕事の話、生活の話、当時の話など、実は話は尽きなかった。

 

同学年とも近況報告。学年ごとのメンバーを洗い出してみたのだが、当時のことを意外と覚えているのにこれまた驚く。親が介護だったり、はたまた亡くなっていたり、子供が独立してたり、お年頃ならではの話も多いのだが、YouTuberとなって稼いでる友人がいるのは驚いた。いまどきアースシェイカーのライブ行って、中国語を勉強してるオレも驚かれるけど。

 

昔のように朝まで、深夜までとか全然無理なので、10時半くらいに数名とともに帰ったのだけど、新宿南口の夜にかけるのが、なんだか大学時代を思い出してエモかった。

 


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渋谷はコスプレフェスをやらないのか? 豊島区民が考える池袋とコスプレ

ハロウィンの件で池袋が注目されている。毎年、無軌道なハロウィンがニュースになってしまう渋谷区が、今年は「ハロウィンに来ないで」という強いメッセージを強く打ち出したことで、毎年お行儀よいコスプレイベントを開催している池袋は特に注目されるようになったような気がする。今回は豊島区民として、池袋とコスプレ、そして渋谷との違いについて考えてみたいと思う。

「池袋ハロウィンコスプレフェス」は今年で10周年!

 

 

 

コスプレを推進できる豊島区の地の利

ハロウィンコスプレフェスの歴史はすでに10年を数え、すっかり定着した感もある。地元が全面的にバックアップし、オタクのマインドセットを理解するドワンゴアニメイト、ハコスタなどが運営していることもあり、プロも老若男女も楽しめるコスプレイベントとしては国内最大級に成長した。今年は、過去最多の14.1万人が来場し(去年は12万5000人)、渋谷と対象的に好意的に報道されているようだ。

 

news.yahoo.co.jp 

 

しかし、こうなるタネは10年前から撒かれていた。豊島区民からすると、池袋のサブカルシティ計画はやはり消滅都市宣言を受けて以降、故高野前区長がずっと続けてきた活動の一環に見える。自身が強く推進してきたコスプレフェスではご高齢な高野前区長も自らコスプレし、地元の理解を得ながら池袋は長い時間をかけてコスプレやサブカルの街になっていったのだ。

 

こうした経緯もあり、池袋はコスプレやサブカルに寛容だ。池袋の東口にはアニメイトやコスプレ関係の店が数多く立ち並んでおり、サンシャイン前の乙女通りは土日・平日問わず、若者たちであふれる。だから、コスプレフェス会場の東池袋地域は、普段から行き慣れてる場所なはず。イベント主催のドワンゴもピーダッシュパルコに拠点を構えており、普段から行政との連携を密にしている。ドワンゴコンテンツが池袋の施設ではよく流れている。

 

また、池袋コスプレフェスのメイン会場であるイケ・サンパークは、造幣局の跡地に豊島区が造った防災拠点でもある。サンシャインの奥にあり、豊島区民やコスプレ関係者以外はあまり知られていないだろう公園だが、豊島区最大の広さで、最新設備でなかなか快適。自前でこうした公園を持っているのも豊島区の強みだ。

 

そして高野前区長の死去を経て、区政を継ぐと宣言した高際副区長が立候補し、今年の4月に選挙で区民の指示を得て、今に至る。就任半年後に開催されたコスプレフェスでは高添区長もきちんとコスプレしており、「豊島区・池袋がマンガ・アニメ・コスプレの聖地であることを宣言します」と宣言している。

 

前区長からバトンが渡され、サブカルシティへの道を突き進む池袋。もちろん、反対の声はあるだろうが、私には地元の一定の理解を得た継続的な施策に見える。このサブカルシティ施策に関しては自治体の強いイニシアティブ、住民の理解、地元企業との連携、公園や施設などのインフラ、そして施策の継続性が好循環を生んでいる。個人的にはサブカル、エンタメ、クリエイティブ系の会社はもっと池袋に来ても良いと思う。

 

渋谷でハロウィンをやらないのはもったいない?

一方、渋谷ハロウィンの不幸なところは、やはり主催者がいないのに、若者が勝手に集まり、パーティー会場になってしまう点だろう。イベントではなく、単に映える会場として使われてしまうだけ。スクランブル交差点という公道が結果的に会場になってしまう地理的なデメリットもある。

 

ゴミやタバコの散乱に加え、トラブルや痴漢行為も多発し、暴徒化して逮捕者が出たことも過去にはあった。元々はワールドカップのとき、スクランブル交差点で集まったのが始まりらしく、以来ハロウィンになると仮装した若者が湧いて大騒ぎするようになったようだ。これじゃあ、招かざる客になるのは当たり前だ。

 

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本来お客が集まるということで歓迎するはずの地元商店街も迷惑だし、そこに勤める会社員も迷惑。知り合いの渋谷社員も毎度うんざりしてた。「もったいない」という声も多いが、今のハロウィン騒動は「渋谷ならなにしてもいい」と考える無責任な連中のカスタマーハラスメント。地元が「ハロウィン来るな」というのは妥当な判断だと思う。今年の参加者も減ったようだし、ここまで地元から嫌われるのであれば、来年以降はどんどん終息していくと思われる。

 

とはいえ、「同じようなコスプレフェスを渋谷区がやるか?」と言ったら、たぶんやらないだろう。都の管理とはいえ、渋谷区は広大な代々木公園を擁しており、LGBT系のイベントやアジア系のフェスなども盛大に開催されている。しかし、渋谷でコスプレフェスを探すと、民間企業のこじんまりしたものしか見当たらないので、自治体の戦略としてコスプレやサブカルはフォーカスしてないのだろう。豊島区や新宿区がうらやむほどのゲーム・Web会社、スタートアップの集積がある渋谷区であれば、すごいコスプレイベントができると思うのだが、おそらくコスプレやサブカルに対する地元のネガティブなイメージが払拭できないのだと思う。

 

今やジャパニーズ発のコンテンツとなったコスプレを巡る池袋と渋谷の動きの違いを豊島区民の目から見てきた。そのうち元祖サブカルシティである秋葉原、都庁のお膝元である新宿などとの違いも書いてみたい。