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23年経って行き着いたDef Leppard「Hysteria」

Def Leppardの4枚目で、ご存じ彼らの大ヒット作である。Wikipediaによると、全世界で2200万枚売上げているとのこと。イギリスのバンドだけど、米国での売上がとても高い。ちなみにこれを書くに当たって、Wikipediaを改めて読んだけど、ヴィヴィアン・キャンベルなんかが加入していたのにはビックリした。

 

さて、恥ずかしながら、これを購入したのはつい先日。発売された1987年当時、伊藤政則のミュージックトマトワールドですごい宣伝していたのにもかかわらず、売れ筋ってだけで敬遠していたのだ。当時、私は高校生で、硬派なスラッシュメタルに夢中で、Def Leppardなんて軟弱な存在。なんで、プリーストやメイデンといっしょにNWOBHMの旗手とされるのかまったくわからなかった。

 

しかし、それから23年経った今。偶然、インターネットラジオで流れた「Pour Some Sugar On Me」を聞き、そしてAmazonでCDを購入し、あらためて自分の若さを思い知った。シンプルながらなんて緻密な音なのだ! なんて美しいハーモニーなんだ! なんて印象深いアルペジオフレーズなんだ! 考えてみれば、当時「なんだデフレパかよ~」とミュートマで聞き飛ばしていたけど、リズム、メロディ、ハーモニー、やっぱり頭に引っかかっていたのだ。

 

全米ヒット曲が雪崩のように押し寄せてくる(なんといっても7曲のシングルカットが売れまくったわけだから!)アルバムなので、どこも佳曲の金太郎アメ状態だが、個人的にはRocketやPour Some Sugar On Me、Armagedon Itなどが好き。Rocketなんて、実はシャッフルのリズムがとても個性的だし、サンプリングを多用した中間部のブリッジも凝っている。あと意外だったが、けっこうみんな曲が長い(4~5分)。当時、違和感のあったリックのエレキドラムも、改めて聞くと、もうこれしかない!というくらいはまっている。

 

リマスターだからか、奥行きのある音に聞こえる。1980年代のHR好きアラフォーは、また聞いてみて!

 

 

HYSTERIA [3CD] (DELUXE 30TH ANNIVERSARY)

HYSTERIA [3CD] (DELUXE 30TH ANNIVERSARY)