IOIO

IOのInput&Output

10万対80という戦いの行方は?のぼうの城のファイアー版「火男」

室町時代足利持氏の遺児の反乱を鎮圧すべく、古河城に押し寄せた10万の大軍。城を守るのは火を自由に操る異彩の男、そして80名の雑多な侍たち。果たして、勝てるのか?

 

籠城側の少人数が、奇想天外な方法で数多くの敵をやっつけるというプロットは、楠木正成千早城の例を出すまでもなく、日本人が大好きな展開。最近では「翳りの城」も秀作でしたが、この火男も「のぼうの城」のファイアー版という感じで、なかなか面白いです。火男のキャラクターがなかなか数奇な運命で立っているほか、ヒロインや2人の城主も変わった設定。室町時代ならではのアナーキ感も雰囲気も出てますね。やややり過ぎな感じもありますが、エンタテインメントとしてわりきって派手に書いたのが成功だと思います。のぼうの城好きにオススメです。

 

火男

火男