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GWは自分のルーツである大磯を探訪してきた

GWはおおむね自宅警備というか、家で記事書いてたり、録画を消費したり、ゲームしたりと全体的にだらだらしていたのだが、かみさんの思いつきで私の故郷である神奈川県の大磯に行ってきた。十代のときの話を初めてブログに書くので、けっこう長くなってしまいそうな予感。

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大磯港から富士山を見る

神奈川県の大磯は相模湾の真ん中に面した人口三万人の町。20万人規模の平塚市と同じ中郡の二宮町に挟まれており、それほど大きくない町内に海も山もあるという自然豊かな土地柄だ。一応、日本で最初の海水浴場として知られているほか、プリンスホテルに隣接した大磯ロングビーチというプールもある。吉田茂とか、西園寺公望とかの別荘もあり、わりと歴史豊かな場所で住民もわりと意識が高い。

 

ここに引っ越してきたのは小学校の3年生のとき。大磯には東京に出てしまう大学の2年まで過ごしていたのでおおむね十年近く住んでいたことになる。大磯に来る以前は埼玉県の大宮だったので、ギャップはすごかった。東京の人から見たら、大宮から大磯って田舎から田舎への引っ越しにしか見えないのだが、大宮って新幹線も止るくらいなので、それなりの都会。それに対して大磯は当時の自分からすればやたら田舎だった。引っ越す前、2月の大磯の海を見たとき、オレの人生はここで終わったと思ったw それくらい小学生にとっては島流し感があったのだ。事実、父はここから1時間半近くかけて、東京の日本橋に通っていた。今回大磯に行くすがら、よくこれを毎日通っていたなとかみさんと感心したものだ。

 

GWだからというわけではないだろうが、東海道本線は満員で、結局70分間立ちっぱなしだった。なにより、上野ライナーが東京と直結されてしまったせいで、東京が必ず座れる始発駅にならなくなったのがつらい。

 

さて、久しぶりの大磯駅に降り立つと、駅ナカエスカレーターは設置されているし、駅前も喫茶店とか物産店とか増えていた。海に向かうべく、坂を下りてまずは「パンの蔵」という地元のパン屋さんでランチを仕入れ、そのまま海水浴場へ。

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地元のパン屋「パンの蔵」は住宅街の中にひっそりと

さすがに5月の海は暑すぎず、海風が気持ちいい。これだけで、来たかいあったというもの。さすがに海水浴は早いのだが、家族連れの小さい子どもたちはすでにバシャバシャしている。

 

海水浴場は昔とあまり変わってないが、津波のときに登る簡易展望台みたいなところができた。下はステージとして使っているみたい。一方で近くの港は食堂ができたり、太公望が釣糸を垂らしたり、町営プールも観光客向けに改修されていた。

 

そこからドコモのシェアサイクルで自転車を借りる。港と役場でなんとか4台調達成功。4時間で500円はかなり安いと思う。同じ駐輪場にモバイクもあったけど、自転車の乗り心地が悪そうだし、なにより30分きざみだと割高なのでやめた。

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ドコモシエアサイクルの赤い自転車

勝手知ったる元地元だけに、自転車の町巡りは圧倒的にはかどる。高台にある高田公園は小学生が無理そうなので断念したが、駅の裏の通学路から外れた裏道、通った公文の教室、学校まで通った東海道の旧道、もともと住んでいた旧家、植木市の祭りに行った近所の神社など次々と周り、ついに花水川を渡ってとなりの平塚の高校までw 町並みが変わってるのもあるけど、さすがに行き方、忘れてる。

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駅の裏道から海が見える

結局、高校を見たあと、平塚中央公園で一休みし、東海道線の線路にまで越えて、海岸沿いで大磯に戻った。ここまで走ってもまだ3時間。まだ1時間残っているが、もとあった駐輪場に自転車を返して、大磯港を散策することにした。テトラポットの集まる港の先にほOISOのペイントのある灯台があり、後ろを振り向くと遠くに富士山。きれいだ。

 

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OISOのペイントのある灯台

意外と変わってないけど、やっぱり変わってた元地元を巡る旅は終わり。もはやここに実家はないし、地元の友人とも関係が切れてるので、地元を巡るのは今世では最後になるはずだ。ノスタルジックではあるけど、行ってよかった。