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電車とバスで楽しむ夏の鹿児島・指宿家族旅行

一昨年は瀬戸内の小豆島、昨年は伊豆諸島の式根島・新島に行ったが、今年の夏の家族旅行は、以前から行きたかった鹿児島! 特に砂風呂で有名な指宿は田舎情緒もあってとてもよかったので家族連れにオススメ。電車とバスで回った鹿児島・指宿旅行をレポートしていく。

 

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1日目 桜島がきれいな仙厳園 指宿休暇村はきれいで夕食も大満足

今回鹿児島に行くことにしたのは、出張で何度も鹿児島に来ていたから。雄大桜島とおいしい地元の料理、手つかずの自然など、鹿児島は本当に魅力的だ。かみさんも指宿の砂風呂には興味津々で、子どもたちも「西郷どん」を見てある程度関心を持っていたので、2泊3日で鹿児島&指宿というツアーにした。

 

われわれの家族旅行の条件としては、車を使わないこと。夫婦ともゴールド免許なのだが、車を所有していないので、運転がかなり不安なのだ。ということで、小豆島も、式根島・新島も車を使わなかったのだが、今回も鉄道とバス、タクシーなど公共交通機関を利用した。それなりの地方都市だと車がないとかなり厳しいのだが、観光地としてわりと意識した都市であれば、公共交通機関だけでかなりいろいろなところに行ける。今回もそうだった。

 

さて、朝に家を出て、羽田空港からANA便で約2時間弱で鹿児島空港に飛び、そこから鹿児島中央駅まではバスでおおよそ40分くらい。旧西鹿児島と言われた鹿児島中央は、新幹線や特急の発着駅であり、5年前にアミュプラザという駅ビルができたので、まさに南九州の中心地となっている。巨大な観覧車が目印。まずはアミュプラザでホルモン焼きを食べる。全然、鹿児島料理じゃないのだけどw

 

続けて、タクシーで鹿児島市内からちょっと離れた仙厳園へ。鹿児島の市内観光は、バスでもいいけど、時間がないならタクシーでさくっと回るのがオススメ。島津家の別邸だった仙厳園は鹿児島湾を池に見立てた立派な庭があり、世界遺産にも登録済み。ここからのぞむ桜島は本当に雄大で、長らく家族に見せてあげたかったので、想いがかなってよかった。明治維新後も島津家が住んでいた屋敷がきちんと公開されているほか、お土産屋やレストランも新築されており、薩摩藩の先進性がうかがえる集成館もあり、見どころ満載。歴史付きじゃなくてもぜひ訪れてほしい観光地だ。

 

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桜島を独り占め!!

急ぎ気味に仙厳園と集成館を見た後、港方面を経由してタクシーで鹿児島中央駅にリターン。15時の指宿・枕崎線に乗って指宿へ。指宿の玉手箱という特別な快速電車があるが、1日3本しかなく、時間もそれほど変わらないので、普通でも十分だと思う。とはいえ、指宿や枕崎まで行く電車が少ないので、注意が必要。途中から左手に鹿児島湾を眺めながら、約70分で温泉情緒漂う指宿に到着。送迎バスで今回お世話になる指宿の休暇村へ。

 

www.qkamura.or.jp

休暇村というと、古くさいイメージも合ったが、少なくとも今回とった休暇村は素晴らしいオーシャンビューで、フローリング&ベッドのきれいなお部屋。ビューフェも含まれた夕食も、地元の野菜や魚、もちろんお肉もいっぱいあった満足いく内容で、子どもたちも大喜びだった。コーンの炊き込みご飯、鶏団子のお味噌汁、蒸し野菜、豊富な小皿、きびなごやサツマイモの天ぷら、もちろん薩摩揚げまで、本当においしかった。さすがにお腹いっぱいすぎたので、卓球で腹ごなしして、1日目は終了だ。おやすみなさい。

 

2日目 家族でプールと長崎鼻へ 指宿名物の砂風呂にもチャレンジ

台風後で風が強すぎて、2日目の午後に予定していたスタンドアップパドルは中止。レンタルサイクルも息子の背が足りず、断念した。かなりがっかりしたのだが、お宿の人の提案で、指宿いわさきホテルのジャングルプールに出かけることにした。指宿は巡回バスが1時間に1本の割合で回っているので、うまく乗れると市内の観光地を効率的に回れる。

 

ということで、9時過ぎのバスに乗って、いわさきホテルのプールへ。入り口に受付もおらず、電気も暗くて、心配だったが、矢印の方面に入っていくと、巨大なホールがあり、そこに臨時感満載のプールの受付があった。更衣室も単に机が置かれただけの場所だったが、とりあえず着替えてホールを抜けて、外のプールまで歩いて行く。

 

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混みすぎてない家族向けプール

海をのぞむプール自体はファミリー向けでスライダーもある。ほぼ100%子ども連れで、カップルはまったくいなかったけど、適度に混んで、適度に空いているので、子連れにとってみれば穴場と言えば穴場だ。海に面しているので、そのまま海水浴もできるらしいが、風も波も強いし、そもそも砂浜があまりきれいではない。その代わり、ウォーターバイクで引っ張るアクテビティがあったので、子どもたちと乗ってみた。ライフジャケット着て、シートベルトもなく、単に下の手すりにつかまるだけなので、ただですら台風で荒れている波の上がめちゃ怖い。でも、ジェットコースターみたいに海上で大騒ぎして、楽しかった。

 

ただ、このジャングルプールは残念なことにランチを食べるところがまったくなく(ホテル内が店が開いてない)、ホテル内をクルクル回ったあげく、元いたプールの近くの高くてしょぼい屋台焼きそばでとりあえず腹を満たす。ちょっとググったけど、やはりいわさきホテルは古すぎて、人もいなすぎて不安を感じた。もう少しがんばってもいいのではと思ったけど、とりあえず泊まるのは休暇村で、プールだけホテルいわさきでよいのではないだろうか。

 

その後、家族内で協議して、市内周遊バスで長崎鼻という突端に行くことにした。長崎鼻指宿市内でもかなり南側に位置しており、いわさきホテルからはバスで30分くらい? 竜宮伝説の残る場所らしく、竜宮神社がある。あとは灯台のある岬まで歩いて、鹿児島湾と大隅半島、そして開聞岳という山がくっきり見られる。岬は300度くらいのパノラマでとてもきれいで雄大。あまり期待していなかったけど、行ってよかった。入り口の駐車場の酒屋のおじいちゃんが親切で思わずおみやげを買ってしまった。着いて1時間程度で十分回れるので、次の周回バスに乗って市内に戻る。

 

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開聞岳美しいー

終点のエコキャンプ場は知林ヶ島という無人島の入り口。その日はすでになくなっていたが、朝から午前中にかけて砂州ができるので、島に渡ることができる。明日の朝に渡るべく、とりあえずは下見。その後、休暇村に歩いて戻って、指宿名物である砂蒸し風呂にチャレンジする。ちょうど夕食前ということで、多くの家族が砂風呂に来ていた。

 

まずは作務衣に着替え、砂に埋めてもらう。思いのほか砂が重く、しかも熱い。声出すくらい熱いw 10~15分くらい我慢するのだが、相当熱い。これは夏の砂蒸し風呂だからか。砂から出たときの開放感がすてき。個人的には熱すぎたので、秋や冬の方がよいかもしれない。裏を返せば、指宿は通年楽しめるリゾートと言える。

 

砂蒸し風呂でホカホカとなったあとは夕食。今日は黒豚しゃぶしゃぶを堪能した。昨日のビュッフェも楽しめ、またもや大満足。この日も食べ過ぎたので、卓球1時間やった後、部屋でバタンキュー。暑かったので、ばたりと寝てしまった。おやすみなさい。

 

3日目 知林ヶ島 維新ふるさと館 ざぼんラーメン、しろくま

最終日、砂蒸し風呂に興じたい女性陣を放っておき、男性陣は下見に行った知林ヶ島に行ってみることに。朝早くひたすら休暇村の外から海沿いを歩き、知林ヶ島を目指すと数組の先客がいるではないか。昨日は砂州が海にでき、島に向かう道ができている!大きな雲が漂う鹿児島湾の風景とあいまって、なんとも神秘的。

 

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神秘的な知林カ島に向けてできた砂州

とはいえ、歩いていってみると、途中でかなり波が近寄ってくる箇所もあって、けっこう怖い。左右両方から波が足下まで迫ってくるのである。びびった私たち親子は、7割方行って途中で戻ってしまった。入り口に戻ると砂州ができる時間は決まっていて、われわれが行った時間は全然消失する時間ではなかったけど、びびって引き返したことに。とはいえ、非日常な体験はできたので大満足。写真もきれいなのが撮れた。

 

戻って朝食をとって、さっさと荷物をまとめ、おみやげを購入し、送迎バスで指宿駅へ。指宿から快速で鹿児島中央に向かうことにした。1時間程度で鹿児島中央に着き、徒歩10分くらいで維新ふるさと館に。ここはわりと凝った幕末ドラマが出し物になっているので、1時間でなんとか楽しむことにした。館内が真っ暗になるため、途中の入場ができず、トイレに行っていたかみさんと娘に「薩摩スチューデント、海を越える」を見せられなかったのはけっこう残念だったが、西郷や大久保のロボットが動く幕末ドラマは楽しめた。大人300円と安いので、鹿児島市内観光で迷った人はぜひ入るとよい。

 

ishinfurusatokan.info

午後の14時半すぎの飛行機に間に合うためには、鹿児島を昼には出ないといけないので、ランチはアミュプラザで地元民が好きなざぼんラーメンと天文館むじゃきのしろくまで決まり。ざぼんは焦がしネギとしょっぱ過ぎないしょうゆ豚骨スープが売りで、子どもたちもおいしかったよう。むじゃきのしろくまがテイクアウト仕様なので、少し少なめだけどサラサラ氷を堪能した。

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むじゃきのしろくまアミュプラザで!

ということで、お土産を買って、午後の飛行機で東京に。楽しい夏の旅行も終了した。

 

正直、2泊3日だと厳しいかなと思ったけど、天候もよかったし、交通もわりとスムースだったので、過不足なくスケジュールをこなせた感じ。とはいえ、鹿児島にしろ、指宿にしろ、公共交通機関で行くことを考えれば、とにかく時間に余裕を持ったスケジュールが一番大事。たとえば、初日の仙厳園は安いけど時間のかかるバスではなく、タクシーを選択して正解だった。ともあれ家族で楽しめる鹿児島旅行、オススメです。