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せっかくの美しいビーチが泣くぜ!惜しい新島

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前回は家族での式根島旅行をレポートしたが、後半は新島だ。新島は式根島に比べてもだいぶ大きく、人口も多い。昔、陸続きだったと言われる式根島は水や電力を新島に依存しており、住所的にも新島村 式根島だったりする。では、両者が似たような島かというと、正直いって全然違かったりする。その話は後ほど。

 

式根島から高速船で10分。あっという間に新島に到着する。民宿の方が迎えに来たのでそのまま乗っていったのだが、今回の民宿は正直かなり古い。正直手入れも行き届いておらず、部活の合宿ならともかく、家族で泊まるにはちょっとという感じ。式根島の民宿がきれいだっただけになおさらガッカリ感が募る。

 

着いたのが夕方だったので、まずはいわゆる本村あたりを散歩したのだが、なにしろ街がさびれている。イメージ的には3軒に1軒くらいが廃屋で、人通りも少なく、正直デストピア感が半端ない。自然に覆われた式根島と違って、けっこうな数の人家が使えない状態で放置されている感じで、さらにテンションが下がる。メインストリートも「昭和らしい」と言えば聞こえはいいが、時代のフィードバック感がすごい。

 

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けっこうな廃墟感

 

明日どうしようかとわりと暗めな気分で花火だけ買って、その残念な民宿に帰ってきたのだが、女将はとにかく親切。しかも出てきた夕食はかなり美味しくて豪華なので、とにかく民宿自体の古さが残念だった。

 

夕食が早めに済んだので、近くのビーチで夕日を見ながら花火して、民宿に再度戻ると、女将が足がないわれわれのためにまました温泉まで車で送迎してくれるというではないか。お言葉に甘えて、露天温泉まで堪能したら、さらに帰路で星がきれいに見える山際の駐車場まで乗せてってくれた。そこには都会では見られないような満点の空で、本当にプラネタリウムのようだった。

 

翌日は本村と逆側の羽伏浦海岸にまで足を伸ばす。電動がほとんどの式根島に対して、平坦な新島はみんな普通の自転車ばかり乗っている。電動がそもそも少ないらしいのだ。借りたチャリがかなりボロボロで、炎天下の中、羽伏浦までのサイクリングはなかなか過酷だったが、羽伏浦海岸自体はすごかった。なにがって波が高い!

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波が高いので、サーフィンには最高

 

まあ、サーファーの人はおそらく最高だと思うのだが、海水浴にはまったく不向き。6km近い長い海岸なのだが、海の家らしきものや、日陰がまったくなく、泳げる感じではなかった。結局別ルートから緑を抜けて、本村側に戻ることにした。この道程もけっこうタフだったのだがw あとは本村側の海岸で海水浴して、東京に戻るという流れなのだが、結局泳いでいる人もけっこう地元の人だったりする。

 

新島は自然が豊かなのに、観光客に向けた足が乏しいとか、街があまりにも廃墟過ぎるとか、いろいろ残念なところが多い。まました温泉に来てたおそらく民宿の経営者夫婦は、うちらの泊まっていた民宿に明日、大量のお客が来ると噂話をしていたりしてたので、新島くらいの規模になるといろいろ足の引っ張り合いもあるのかなあと思った。家族づれは式根島に任せて、新島はサーフィンにフォーカスし、羽伏浦海岸側に専用ホテルを誘致してしまうとか、もう少しやれることもあるような気がした。