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23区内にマンションを買ってよかった私のベストプラクティス

先日、新婚のカレー友達とランチをしていたら、都内でマンションを探しているという話が出てきた。彼女も東京暮らしはそれなりに長いのだが、もともと福岡・大阪だったりするので、正直都内での家探しはやや危なっかしいw ということで、いろいろアドバイスできることもあるかなと思いつつ、これを機に都内のマンションを買うことについて書くことにした。私自身はフィナンシャルプランナーでもないし、単なる個人の体験談だが、なにか参考になれば。 

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 私が豊島区内に今のマンションを買ったのは、すでに13年も前。もともとは隣の駅に住んでいたとき、かみさんが生まれたばかりの長女をベビーカーで散歩させたときにチラシで見つけた中古マンションだ。住むところについては女性の方がこだわるというケースが多いが、ご多分に漏れずうちもかみさんの方が細かい。南向きは絶対だし、車の音がうるさくて1ヶ月で引っ越したこともあった。こちらとしては毎回引っ越しにつきあうのは面倒だったので、かみさんから「このマンション内見したいんだけど」と電話がかかってきたときは、これで果てしない家探しは終わるかも内心ニヤニヤしたものだ。

 

結果的にこのマンションを35年ローンで買った。「賃貸 vs 分譲」というのはビジネス誌でもよく取り上げられる答えのない問いだが、今のマンションには大変満足している。4階の角部屋で、眺望や日当たりは申し分ない。駅まで徒歩で7分だし、会社まで30分で着くというロケーションなので、通勤がとにかく楽。これが毎日にホント効いてくる。23区内のマンションは確かに高い買い物だが、近いだけでも大きな価値だと思う。

 

もちろん、変化の激しい現在、住宅ローンを組んで資産として家を所有するのがリスクであることは理解している。今の仕事はいつまで続くかわからないし、未来は本当に読めない。ただ、サラリーマンにとって、家を持つことがもたらす安心感と責任感はとてつもなく大きい。私の場合、業種的に転勤がなく、両親の資金的なサポートが得られたという条件もあった。手付金が多ければ多いほど、住宅ローンで借りる金額は小さくなるので、マンションを購入するつもりの新婚さんはウェイウェイしてないで、とにかく頭金を貯めておくこと。 

 

とはいえ、葬式や結婚と同じく、人生で何度もマンションを購入する人は少ない。なりゆきで購入して、失敗したり、お金を損する人も多いと思う。今日日、多くの情報はネットに載っているのだが、体験しないと理解できないことも多いし、なにぜ人生に1回しかやらないことに、とかく人はお金を無駄に使いがちである。そのため、いくつかアドバイスしておこうと思う。

 

まずは中古マンションはけっこういいぞという点(新築を買ったことないけどw)。私が購入したのは中古マンションだったが、元の所有者が息子のために買ったにも関わらず、息子の夫婦が引っ越してこなかったため、ほとんど未使用だった。当然、新築同然に新しいので、正直、仲介業者に「ここって訳ありですか?」と聞いたぐらいだw 中古というと古いイメージがあるが、実際はこういうこともあるので、とにかくいろいろなところに網を張って内見を繰り返すのがよい。あくまで結果論だが、中古マンションはとにかく現物があるので、期待値と現実の差が小さくて済む。高い買い物なので、とにかく仲介業者に根掘り葉掘り聞くとよい。もちろん、新築マンションより安価。正直言ってメリットしかないと思う。

 

とはいえ、現物を見られる中古マンションとの出会いは運命だ。小田和正の「ラブストーリーは突然に」のように、まさに「あの日あのときあの場所で」の世界で、競争率も高いので即断・即決が重要。今の物件を見つけたときも、同時に内見している人が数名おり、不動産会社の営業からも「ほかの人も気に入っているので、購入するなら早く手付けを打ってくれ」と言われる。この営業トークに心を動かされない人は少ないだろう。購入申し込みは先着順なので、数千万円の買い物を数時間・数分で決めなければならない。結局、私も内見後、すぐに父親に連絡して手付けを用意し、購入の手続きに入った。あとから考えれば、日頃から買いたい意思を明らかにしておいたので、あんなアクロバティックなことができたんだろうなと思う。

 

こうしてまとめてみると、漠然と家を探している夫婦は「家よりも先に住みたい街を探す」のがベストプラクティスではないかと思う。私の場合、結婚後しばらくは隣町の賃貸マンションに住んでいたので、今のマンションの周りもけっこう知っていた。散歩で近所を歩き回っていたかみさんならなおさらだ。

 

やはり住む場所の地の利は重要で、街はきれいか(これが超重要)、スーパーは夜まで空いているか、幼稚園や保育園は近いか、公園は不良のたまり場になっていないか、車の通りが不自然に多くないかなどは、日々歩き回らないとわからない。だから、まずは住みたい街を探し、賃貸マンションで住んでみて、ひたすら歩き回る。もちろん、住宅ローンには年齢制限があるので、期間は決める必要があるが、まずは住む街を決め、気に入ったらマンションを購入するというのがもっともオススメだ。