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自由と安定って相反するってさ

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ブログを更新しようと思ったら、トップページにあり、思わず読んでしまった。書き出しうまいなあ。

 

www.zentei-happy-end.com

結婚してから18年を振り返って

40半ばを超えた中年の私。10・20代は絶望的にもてず、結婚なんてまったくあきらめていたが、30代目前に初めて女性とつきあい、そのまま結婚。今は住宅ローンを抱え、子どもが2人いるという立場。昔は夫婦に子ども2人は典型的な核家族と言われたが、実際はすでに人口比で数%に過ぎないらしい。CMで家族4人が出たところで、もはや全体から見ればイレギュラーな集団ということだ。そういえば、4つパックのヨーグルトって意外と少なくて、見つけるの苦労する。

 

結婚すると得られるのは安定だ。男性だって、女性だって、誰にも相談できない一人暮らしは不安。その点、結婚すると、お互いがお互いを補い合うし、2人じゃないとできないこともできる。今日日、家を買うなんて、収入があれば女性でも可能だが、やはりウン千万の住宅ローンって、やはり夫婦でエイっとやらないとなかなか組めない。子どものいないフルタイム勤務夫婦は、収入もMAXになるので、いろいろなところに旅行行けるだろう。うちも結婚当初はスペインやトルコなどに行った。楽しかった。

 

そして、子どもを産み、育てることはありとあらゆる点で、今までと異なる経験値を親にもたらしてくれる。たとえば、夏休みに海水浴に行って、海で泳ぐなんて、たぶん一人だったら行かなかった。赤ちゃんのときにご飯をあげたり、ベビーカーで出かけたり、おむつを取り替えたりといったことももちろんそうだが、子ども向けのイベントや遊園地に行く、絵本を読む、プログラムに親しむ、子ども向けTVを観る、勉強を教える、授業を観るといったことも一人だったら行かないだろう。子育ては、さまざまな喜び、悲しみ、苦しみとともに、人生の中でもっともエモい行動だと思う。こんなときも姉と弟はゲームしながら、どうでもいいことでケンカしてる。

 

子どものいる家庭での息苦しさ

しかし、子どもまで持つと、それ以外の人たち、独身の男女や子どものいない夫婦とあらゆる面で決定的な価値観の差が生じる。子どもを育てる、家を建てる、家族を守るなど自分以外の目的に向けて、とにかく滅私奉公が求められる。夫婦のお財布が別の場合は、まだまだ経済的な自律感があるが、私のようにお財布が共通化され、お小遣い制になると、自由はなくなる。経済的な困窮は自律感をそぎ、家族という集団との同一性を高めさせる。まあ、うちはまだまだお小遣いもボーナスもあるし、時間の使い方もそれほど面倒な制約はないのだが、やはり休みに入ると家族の行動になるので疲れる。パートナーなり、子どもなりの都合を聞かないと好きなことできない。つまり自由はなくなる。おそらく妻も同じようなことに気がついてるはずだ。

 

そんなもやもやを抱えながら読んだこのブログは、独りで生きることは中毒性があるとのたまう。今日なにを食べるのか、どこに行くのか、なにをやるのか、誰と会うのか、全部決められる自由と、それを実現する時間とお金。この18年間どれだけ望んだことだろう。正直言ってうらやましい。まさに隣の芝生は青いんだろうけど、結婚したい、子どもが欲しいという人の話を聞くたびに、その自由を手放せると本当に思っている?と訪ねたくなる。特に30歳を超えて、仕事や私生活でいろいろ落ち着いちゃったら、そんな簡単に自由を、時間を、お金を手放せないと思うよ。お互いの価値観を埋められないまま、1/3のカップルが離婚するって全然不思議じゃない。

 

なにが言いたいかというと、結婚なり、出産なりってあくまでなりゆきなのではないかなということ。正直、どっちが正解でも、失敗でもない。友達に結婚した方がいいかと聞かれたら、そんなに勧めない。向く人、向かない人がいるので、やってみればと思う。

 

奥さんも子どもも大好きだし、たぶん残り30年くらいの人生を家族と過ごすことになる。15年くらいでなんとかローンを返し終わり、今のマンションがようやく自分のものになる。もちろん、親がなくなったりするかもしれないし、長らく勤めてきた会社が変わるかもしれないし、病気で仕事を勤められなくなるかもしれないけど、なぜかこの道はずっと引かれている線路なのではないかと思う。この線路は外れることはできないという強迫観念がある。そんなこと感じていたということだけを記しておきたいんだ。