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武装解除したPosiesの妙味「In Case You Didn't Feel Like Plugging In」

アメリカのオルタナバンドで、1990年代に活躍し、いったん解散したが、再結成している。このアルバムは、メインソングライターの二人によるアコースティックライブを収録したモノだが、これが全編本当にしびれるくらい美しい作品だ。

 

Posies自体は、オルタナというだけあって、本編のアルバムはノイジーなギターに美メロという作品だが、このアコースティックはある意味そういったやさぐれた轟音ギターや暴走リズムを一切武装排除。アコギと二人の歌というシンプルな構成になっている。これが曲のもともと持っている魅力を存分に引き立てている。

 

一時期、アンプラグドブームで、アコースティックが流行ったけど、エレキとビートをはいでしまったら、実は曲がしょぼかったというバンドも正直多かった。逆にAlice In Chainsのように本当のメロディやハーモニーの美しさが際だつバンドもある。Posiesもそのパターンで、とにかく彼らならではの泣けるほど美しいメロディ、透き通る高音、一糸乱れぬコーラスが十分に楽しめる。

 

Grant Heartから最後のSomehow Everythingまで、どの曲もお勧めだが、個人的には2のEvery Bitter Drop、3のFlavor of the Month、7のSolar Sisterが好き。なんか、アコギを弾いたことがある人だったら、こんなに美しい曲に反応しないはずがないと思う。ライブならではのオーディエンスとのやりとりも楽しい!!

 

In Case You Didn't Feel Like Plugging in

In Case You Didn't Feel Like Plugging in