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こんな今、日本で生活している幸せをかみしめた

昨日、在宅勤務の家のベランダからブルーインパルスを見た。子供たちもいっしょ。夏雲の浮かぶ青空をトラパーのような波で切り裂いていく神々しい航空機たちを眺めた。写真をFacebookに投稿すると、いろいろなところから同じような写真がタイムラインに次々とアップされ、なんだかスポーツ観戦のような一体感があった。幸福感があった。こんな今、日本に生活している幸せをかみしめた。


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極私的に見ると、コロナはメリットが多かった

幸福感を感じるシーズンではないことはわかっている。世界中で本当に多くの人が新型コロナウイルスで亡くなった。それも家族との末期の別れもなしに。実際、体験者の話を聞くと、ぜんそく症状は相当辛いらしい。

 

主要な都市は強制的なロックダウンがしかれ、よほどなことがない限り、外出はできないという自体が長く続いた。家にいることが強いられたことで、家族関係が破綻したということも多いよう。あらゆるイベントは中止になり、ライブも、スポーツも、入学式も、卒業式もなくなった。経済活動が停滞したことで職を失った人、つぶれる飲食店や小売店舗も多いはず。平穏な日常があっという間に消えてしまったわけで、胸が痛い。

 

でも、個人として振り返ってみたら、今回のコロナ騒動はメリットが多かった。メリットしかなかったとすら言える。自分も家族も健康だったし、少なくとも自分の周りでコロナにかかった人はいない。給料も仕事も減ってないし、在宅勤務は休みと仕事が両立できる。なにしろ戦争や自然災害のように都市や家が破壊されたり、大量に人が殺されたりするわけでもないので、日々の生活は平穏そのものだった。

 

在宅勤務がなじんだ私 昭和な仕事スタイルに戻りそうなかみさん

 

在宅勤務の2ヶ月の間、子供たちとずっといっしょに生活した。家で記事を書き、ゲームをやり、ご飯を作り、名もなき家事をこなす日々。外食したり、移動したり、運動する機会はめっきり減ったが、睡眠時間は長くなってハッピーだ。

 

厳しいロックダウンが課されているわけでもないので、必要なとき買い物や散歩に行くことができた。マスク生活も嫌と言えば嫌だが、どのみち春は花粉症なので、マスクはいつもの習慣ではある。あまり抵抗感もない。で、お小遣い制のサラリーマンなので、外食をしなくなるとお金をまったく使わなくなった。浮いたお小遣いで買いたかったE-inkデバイスを購入できた。

 

在宅勤務は思いのほか問題なかった。もともとチームで仕事するタイプでもないので、一人での仕事はあまり苦がない。よく考えれば、コロナの前でも記事を書くときはオフィスよりカフェにいることが多いので、家で書ければ家の方がよいくらいだ。電話での連絡も少ないし、知っている人はみんなメッセンジャーで連絡してくるので、ノイズがなくて助かる。よく考えれば、デメリットは直接人と会えないくらいだ。

 

反面、不動産会社勤務のうちのかみさんはリモートワークで仕事が進まないため、結局会社にずっと行っていた。無理した在宅勤務の日も数日入ったが、緊急事態宣言が解除され、待っていたように出社することになった。もともと残業の多い昭和な会社だったが、またなにもなかったかのように元に戻るのだろう。

 

一方で、うちの会社も2年後まで収束しないことを予想して、在宅勤務を前提にするらしいので、できる限り続けてみようと思う。会社に行き、働いた時間分でお給料がもらえるかみさんと、成果のみが見られ、働く場所を問わない私が、最大限に稼ぐのであれば、いまの仕事のやり方は悪くないと思う。コロナ禍というが、個人的には全然禍ではない。

 

政府や自治体、医療関係者に感謝

 

こんなコロナ禍において幸せを感じられるのは、やはり政府や自治体、医療関係者がコロナを防いでくれているからにほかならない。感謝以外ない。個人的にはあまり政治的な話はしないし、偏りも少ないつもりだが、今回の政府の対応はやはり数字に表れている。

 

このブログを書くきっかけになったのは以下の記事だが、確かに東京はコロナが拡大する条件を満たしているし、日本だって対策が遅ければ数万人の死者が出ていたはずなのだ。コロナ対策よりも中国批判に忙しいトランプの国ではなくてよかった。なにより生きている。ご飯食べてるし、寝られている。

 

www.newsweekjapan.jp

www.bbc.com

あと、今回わかったのは生死がかかると、人間なんて簡単に寛容さを捨てるんだなとということ。メディアやSNSのネガティブで、誤った情報は、閉鎖空間にいる人間の攻撃性を簡単に増幅してしまう。いろいろな批判があることもわかるし、ストレスを溜め込んでいる人も多いと思う。SNSでの批判で死んでしまった女性の記事とか痛々しいよね。こんな攻撃性を持つのは日本人だけかと思いきや、海外も同じようだ。

 

ということで、回復期に至っても社会にはさまざまな軋轢がでてきそうなので、今後もしばらく引きこもろうと思う。