1月末からいよいよはまり出したスパイスカレー作り。長くなりそうなので、最初からシリーズ化することにした。まずははまるまでのきっかけ編。
オレのように日常的にスパイスカレーを食べ歩いている人であれば、「これがうちで作れたらなあ」と思う人は多いはず。とはいえ、使わないスパイスいっぱい買うのもいやだし、子どものこと考えるとスパイスカレーより普通のルーカレーだ。水加減を豪快に間違えなければ、だいたいおいしくできる日本人の英知の集合体。わざわざスパイスカレー作るなら、コラボレトルトカレーでも買ったほうがいい。
そんなオレに転機をもたらしたのが、dancyuのスパイスカレー特集。カレー粉だけあれば、スパイスカレーが作れるということで、さっそくキーマカレーを作ってみたが、あえなく撃沈。なんだかカレーというより、ミートソースのできそこないになってしまった。
あとから考えれば、トマト缶の量が多すぎ、水っぽくなってしまったのが敗因だった。通常のホールトマト缶は400gだが、4人前であればこれを全部入れるのは多すぎる。たぶん半分にすれば成功すると思うのだが、いまのところリベンジには成功してない。
これ以外にも、スパイスカレー作りは初心者の落とし穴がいっぱいある。先ほどのついトマト缶を入れすぎた話をしたが、そのほかにも、「玉ねぎは炒めて焦がせ」と書いてあるので、実際に焦がしたら苦くなってしまう問題とか、「スパイスはこれだけ!」と言いながら、「これもあるといい」「このカレーにはこのスパイス必須」とか言って結局スパイス全部必要になるよね問題とかw
なんだかスパイスカレーの巨匠たちは、自分が犯した失敗、もう忘れてるんじゃないすかね。スパイスカレー作りたい人は、店で出てくるスパイスカレーを家で作れるのではないかと妄想してるだけで、料理の知識もスパイスの知識もまったくないの。そんな正直カレー粉をカレールーの粉末版だと思って人に、「カレー粉だけでスパイスカレー作れる!」って意味伝わらないから!とか、ついつい愚痴ってしまう。まあ、レシピよく読めよという話なのだが、ベテランが考えてるスパイスカレーのつまづきはポイントをはずしている気がするな。
そんなスパイスカレー不信だった私が、再度スパイスカレーに挑戦しようと思ったのは、ある一冊の本に出会ったからだ。続く。